WordPressに、問い合わせフォームやコメント欄を設定すると、読者からの反応がもらえてサイト運営もスムーズになります。
しかし、そんなメリットがある一方で、迷惑メールやスパムコメント、スパムメールが大量に届くようになってしまいます。
そうなると大事なメールやコメントを見落としてしまう可能性も高まります。
そこで今回の記事では、ブログサイト運営に必須のプラグインAkismet anti-spamを紹介していきます。

Akismet anti-spamとは?
Akismet anti-spamとは、スパムコメントを自動で判別して専用のフォルダに入れてくれるプラグインです。
ブログサイトを運用を続けていきある程度アクセスが集めると、スパムコメントも比例して増えてきます。
サイト運営者はそのコメントを1つずつチェックをして、承認または削除することができます。
しかし毎日大量のスパムコメントが投稿されると、1つずつコメントをチェックするのは膨大な時間が取られてしまいます。
それを防ぐために、このプラグインAkismetをインストールしておくと、ほとんどのスパムコメントは自動的に専用スパムフォルダへと振り分けられます。
サイト上でコメントが投稿できる設定にしている場合は、ぜひ導入をオススメしたいプラグインの1つです。
Akismetの無料版と有料版の違い
Akismetには有料版と無料版があります。
個人利用の場合無料版を使用でき、商業目的で利用する場合には、有料版に登録が必要です。
では、無料版と有料版の違いを見ていきましょう。
プラン | 無料版 Personal |
有料版 ¥625/月 Plus |
有料版 ¥6,250/月 Enterprise |
---|---|---|---|
スパム保護機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
商用サイトサポート機能 | × | 〇 | 〇 |
高度な統計情報 | × | 〇 | 〇 |
優先サポート | × | 〇 | 〇 |
無料版の機能は、スパム保護のみです。そのため、スパムコメント対策だけなら無料版で十分です。
有料版の大きな違いとしては、Plusでは1サイトのみ、Enterpriseではサイト数無制限でスパム対策を行えるという部分がこの2つの違いです。
アフィリエイトで利用する場合には無料版をそれぞれのサイトで設定するように使います。
商業用で有料版を使う際は、ご自身のサイト数に合わせてどちらを使うといいのか確認してみてください。
akismetの設定まとめ
それでは、Akismetの設定方法を解説していきます。
WordPress2.0以降をご使用中であれば、デフォルトでインストールされているので、再度インストールをする必要はありません。
ここでは無料版の設定方法を紹介していきます。
WordPress管理画面で設定を開始する
1 Akismetプラグインを検索
WordPressの管理画面にログインし、「プラグイン」メニューをクリックしていきます。
2 Akismetプラグインを有効化
プラグインの一覧に「Akismet Anti-Spam」が表示されています。
WordPressのバージョンによっては「Akismet」とだけ表示されていることもあります)その下に表示されている「有効化」をクリックしてください。
3 Akismetアカウントを設定
有効化すると、次の画面に進みます。「Akismetアカウントを設定」ボタンをクリックしていきます。
4 APIキーを取得
次に表示された画面で「APIキーを取得」をクリックします。
5 ACTIVATE AKISMETをクリック
Akismetのページに移動します。「ACTIVATE AKISMET」をクリックします。
6 アカウントの取得
次にWordPressのサイトが表示されるので、まだアカウントを持っていない場合はここでアカウントを取得しましょう。
7 無料プランを選択
Akismet.comのウェブサイトに戻ってきて、Akismetのプラン一覧が表示されます。
このようにプラン選択の画面が表示されます。左から
- パーソナル(無料利用可能)
- プラス(商用サイト用)
- エンタープライズ(より大規模な商用サイト用)
となります。無料で利用する場合、左の「Get Personal」を選択します。
8 金額を「0円」に変更
次にこのような画面が出てきて、デフォルトでは「¥4,500/YEAR」となっています。
これはプラグインに対する寄付金です。
スライダーを左端まで動かして「¥0/YEAR」にします。
そうするとこのプラグインを無料で利用する事が可能です。
その後、画面上の指示にある通り、
- Akismetを使用するホームページのURL(Personal Site URL)
- 名前(First Name/Last Name)
を入力して、「CONTINUE WITH PERSONAL SUBSCRIPTION」をクリックします。
9 APIキーを保存
APIキーが表示されます。このAPIキーは設定の際に必要です。画面をコピーするか、メモに取っておくと良いでしょう。
すぐに設定を続ける場合、コピー&ペーストしておくと次の操作がスムーズです。
このAPIキーをコピーして、最初に開いた画面に戻ります。
10 APIキーを使用
APIキーをペーストし、「APIキーを使って接続する」をクリックしていきます。
11 設定完了
下の画像に表示されているように、「Akismetは現在サイトをスパムから保護しています。ブログをお楽しみください。」という表示がでたら、設定は完了です。
設定せず無料で2サイト目も使う
一度上記の流れでAPIキーを取得しておくと、2サイト目以降使い回しすることが可能です。
設定方法は、取得したAPIキーを使いたいサイトのAkismetに入力して保存すれば完了です。
万が一APIキーを忘れてしまった場合は、すでに設定が完了しているワードプレスにアクセスして
管理画面→設定→Akismet からAPIキーを確認することができます。
今後新しいサイトを作る場合新規のAPIキーを取得する必要はありません。
Akismetの使い方
Akismetは、一度APIキーを入力さえしてしまえば、その他に設定をする必要はありません。
では、設定が完了したAkismetが実際に動いているかどうか確認する方法を見ていきましょう。
スパムと認識されたコメントは、コメントメニューの専用スパムフォルダに振り分けられています。
WordPressの管理画面上から「コメント」→「スパム」へ移動すると、下の画像の通り、スパムコメントの一覧や内容を確認することが可能です。
contact form7でAkismetを使う方法
WordPressでお問い合わせフォームを作る場合、「Contact Form 7」を使用しているサイトが多いと思います。
フォームである以上スパムが大量に届くようになります。
そこでAkismetと組み合わせて使用する事で、日々大量に届くスパムに対して対策することが可能になります。
設定方法はとてもシンプルで、Contact Form 7のコンタクトフォームにAkismetのタグを追加するのみで完了です。
このコンタクトフォームの2箇所に、下記のようにオプションを追記することで、スパムメール対策機能の設定ができます。
- 「text* your-name」に「akismet:author」を追記 →「text* your-name akismet:author」に設定する。
- 「email* your-email」に「akismet:author_email」を追記 →「email* your-email akismet:author_email」に設定する。
上の画像のように、コードを入力できたら設定は完了です。
最後に、「保存」ボタンを押すのを忘れないようにしましょう。
まとめ
WordPressでコメントを受け付ける設定にしていると、残念ながらスパムコメントが大量に投稿されてしまいます。
スパムコメントと、そうでない大事なコメントを振り分ける作業に時間を取られないようにするために、Akismetを使い、スパムコメントを自動的に振り分ける設定にしておくのが良いでしょう。
AkismetはWordPressに標準でインストールされているプラグインです。
この記事で紹介したように、設定が簡単で、かつ使い方によっては無料で使えるので、WordPressで自身のサイトを運営する場合は、Akismetの利用を導入することをオススメします。