SQLでできることは?活用例や実際の仕事&データベース言語の基礎知識を初心者でもわかりやすく解説

SQLでできることは、データベースに存在する膨大なデータの管理や操作です。

SQLはプログラミング言語ではありませんが、開発業務に携わる際は嫌でも触れることになります。

例えば、ECサイトのログインや決済の際には、データベースの操作が必要です。近年はビッグデータを活用するマーケティングが話題になっていますが、その処理にはSQLが利用されています。

本記事ではデータベース言語のSQLについて、SQLでできることやその活用事例、SQLを利用した開発案件相場などを解説します。

SQLでできることまとめ
✓SQLでできることは、データベースの操作や管理
✓大規模Webサイトにはデータベースの構築が必須
✓データベース管理や保守案件がたくさんある
✓プログラミングスクールであれば確実にSQLを学習可能

そもそもSQLとは?

データベースの画像

そもそもSQLはプログラミング言語ではありません。SQLは3つの言語から成り立っているデータベース言語です。

SQLはデータベース言語

SQLはデータベース言語であり、システム開発の際に必要なデータを操作・制御するために用いられます。

例えばデータベース言語は、AmazonなどECサイトのログイン情報管理や、買い物かごの実装に利用されています。データベース言語はデータを管理し、ユーザーが指定したデータを引き出す以上の機能は持ちません。データベース言語はシンプルな言語であり、他の言語とは文法や仕様がまったく異なります。

データベース言語ではユーザーやシステムの命令でデータベースにクエリを送り、返ってきた値をユーザーやシステムに返します。コードを翻訳しながら処理するように動くため、処理速度は速いです。

SQLは大きく分けて3種類の言語から構成されている

データベースとは

SQLは大きく分けると以下の3種類の言語から成り立っています。

  1. データ定義言語(DDL)
  2. データ操作言語(DML)
  3. データ制御言語(DCL)

1, データ定義言語(DDL)

DDLとは

データ定義言語(DDL)は、データの構造やそれ同士の関係性を定義する言語のことを指します。

データベースにおいて、データはテーブルやインデックスのような構造で扱われることが多いです。DDLの命令文には以下のようなものがあります。

  • CREATE:データベース上で新しいテーブルなどを定義する
  • ALTER:定義したものを変更する
  • DROP:定義したものを削除する
  • TRUNCATE:すべてのデータを削除する
  • JOIN:テーブルとテーブルを結合する

 

2, データ操作言語(DML)

DMLとは

データ操作言語(DML)はデータを操作する言語です。条件などを指定してデータを検索でき、SQL関数を用いて条件検索します。

DMLの命令文には以下のようなものがあります。

  • UPDATE:データを更新する
  • INSERT:データを挿入する
  • SELECT:データを検索する
  • DELETE:データを削除する

データ制御言語(DCL)

DCLとは

データ制御言語(DCL)はデータへのアクセス権を制御する言語です。DCLの命令文には以下のようなものがあります。

  • BEGIN:トランザクションを開始する
  • COMMIT:トランザクションを確定する
  • ROLLBACK:トランザクションを取消する
  • GRANT:権限を付与する
  • REVOKE:権限を剥奪する
✓データベース言語であるSQLには、明確な役割を持つ言語の種別がある
✓データベースを構築する際には、目的に応じて適切な命令を行う
✓言語の役割がハッキリしている点に、ほかのプログラミング言語との違いがある

SQLでできること

それでは次に、SQLを使うとどのようなことができるのか?見ていきましょう。

SQLでできることはデータベースの作成や操作です。SQLでデータベースを構築することで、顧客データの管理やExcelとの連携ができます。

1, Excelや基幹システムとの連携

データベースには多くの文字や数字が格納されていますが、そのままではデータ分析にも時間を要します。各種ソフトウェアや基幹システムとデータベースをSQLによって連携させることで、より柔軟な運用が可能になります。

例えば、CSV形式に対応しているExcelと連携することで、データの相関分析などが可能になります。売上との相関データを調べれば、マーケティングに活かすことも可能です。

 

案件例1. VBAを利用したシステム開発・改修


業務内容
ExcelVBAを利用して必要なデータを抽出し、Excelに反映させる開発
データベースの抽出/加工作業をSQLで行い、メール配信システムの登録作業など、開発サポート

応募に必要なスキル

VBA 開発経験5年以上
SQL Server上での業務経験5年以上
複数テーブルをJOINしたSQLが書ける
SELECT、UPDATE、INSERT、DELETE文が書ける

報酬(月額)
~650,000円

2, 顧客ベースの作成・活用

SQLを使用して企業の顧客ベースを作成・編集・分析できるようになります。

顧客データベースに含まれる個人情報や顧客の購買履歴情報をSQLで呼びだすことで、事業の売上改善に貢献できます。例えば、商品を購入してから特定期間経過した顧客に対してダイレクトメールを一斉送信し、追加の商品購入を促すことなどが挙げられます。

以上のように、事業におけるデータベース活用は必須となっています。データベースの運用にはSQLが必須になるため、開発案件や運用保守案件は比較的多いです。

 

案件例2. アミューズメント系サービスデータ分析


業務内容
アプリのKPI設計、リサーチ/分析設計
DOMOはredashなどBIツールを用いたSQL分析

応募に必要なスキル
SQLによるデータ抽出、分析経験
データ分析を含むコンサルティングやマーケティング業務の経験

報酬(月額)
~時給4,100円

 

3, データベースを利用した大規模ウェブサイト/サービスの運営

データベースを利用することで大規模なウェブサイトやウェブサービスの立ち上げ・運営が可能になります。

例えばECサイトは、自社商品の在庫情報をデータベースに登録しておき、データベースとウェブサイトを連携することで成り立っています。
商品の在庫情報を人間が手動で管理するには限界があるでしょう。
指定商品が購入されたことをトリガーにSQLでデータベースを操作したり、商品を仕入れるたびにデータベースを更新することで、ECサイトは適切なサービス提供が可能になるのです。

 

案件例3. 流通系データ分析基盤アプリ運用保守


業務内容
データ分析基盤上で動作するアプリケーションの保守運用

応募に必要なスキル
Webサービスのプログラム開発経験
SQLによるデータ抽出、データマート作成経験

報酬(月額)
~650,000円

SQLは私たちが想像する以上に多様な形で利用されています。
それだけデータベースを構築・保守する案件はたくさんあるため、SQLを使いこなせるIT人材の需要は高いと言えます。

 

プログラミング言語の比較表
言語名 人気ランキング 案件の数 案件平均単価 習得のしやすさ 環境構築のしやすさ できること
C++ 1 ★★★★★ 71万円 ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆  C++でできること
C 2 ★★★★★ 67万円 ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆  C言語でできること
Python 3 ★★★★☆ 77万円 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆  Pythonでできること
JavaScript 4 ★★★☆☆ 72万円 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆  JavaScriptでできること
SQL 5 ★★★☆☆ 65万円 ★★★☆☆ ★☆☆☆☆  SQLでできること
Java 6 ★★★☆☆ 69万円 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆  Javaでできること
HTML/CSS 7 ★★★☆☆ 70万円 ★★★★★ ★★★★★  HTMLでできること
CSSでできること
PHP 8 ★★☆☆☆ 72万円 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆  PHPでできること
COBOL 9 ★★☆☆☆ 61万円 ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆  COBOLでできること
Ruby 10 ★★☆☆☆ 80万円 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆  Rubyでできること
Swift 11 ★☆☆☆☆ 79万円 ★★☆☆☆ ★★★★☆  Swiftでできること

SQLを利用した制作案件の需要や案件相場は?

SQLはデータベースを構築する際に採用される言語なので、業界問わず、あらゆる現場で必要になります。

したがって開発案件の需要は高く、30万円から100万円ほどの値段で発注されています。

SQLの案件相場は平均よりやや低い

SQLの案件平均単価は65万円です。
プログラミング案件の発注平均額は70万円から80万円ほどなので、SQLの案件相場は平均よりもやや低い金額です。

SQLの案件数は比較的多めで、需要が高い

SQLは案件相場は高くありませんが、案件数はそこそこ多いです。

SQLはあらゆる現場で採用されるため、プロジェクトの規模問わず、多種多様な案件が存在しています。
その上SQLは、ほかのプログラミング言語と違って専門職に近い特徴があるため、案件を受注できる人材がそもそも少ない傾向にあります。

案件総数に対して応募する人材が少ないため、需要が高い言語だと言えます。

SQLを学習するならプログラミングスクールがおすすめ

SQLを学習するのであれば、プログラミングスクールがおすすめです。
SQLの独学には、以下のようなデメリットが存在します。

  1. 何から学び始めればいいのかわからない
  2. モチベーションが続かなくて挫折してしまう
  3. わからないことを解決できない

独学のデメリット1, 何から学び始めればいいのかわからない

SQLを学習した上での最終目標の一つは、大規模Webサイトのデータベース管理に携わることです。取り扱う規模が多くて覚えることも多いので、プログラミング初心者はSQLの何から学び始めるべきかわかりません。

プログラミングスクールのカリキュラムは優れていて、案件を獲得するために必要な能力を順番に身につけられます。

プログラミング初心者でも優秀なIT人材になれるように、工夫してカリキュラムを設計しているスクールもあります。IT業界への転職を考えているのであれば、プログラミングスクールを利用して確実に実力を身につけましょう。

独学のデメリット2, モチベーションが続かなくて挫折してしまう

プログラミングスクールでは、同じタイミングで入会した人と一緒に学習を進めていくカリキュラムが組まれています。仲間がいれば切磋琢磨してお互いに力を高められるので、モチベーションになります。

また、プログラミングスクールでは課題の期限が決まっているので、期間内で課題を解決することも求められます。独学に比べて途中で投げ出したり挫折したりしにくい環境になっているため、挫折しにくいです。

独学のデメリット3, わからないことを解決できない

独学でSQLを学習する場合、わからないことがあっても誰かに質問することができません。目の前のエラーコードをなかなか解決できないもどかしさは、実際にプログラミングしたことがある方にしかわからないでしょう。

プログラミングスクールではメンターが質問対応してくれるので、わからないことでもすぐに解決できます。自分以外の人の意見も取り入れることができるので、「こんなコードの書き方があるのか」「こうやって表現したらスマートだ」など、独学よりも学びの多い環境で学習に打ち込めます。

 

もしもこれからSQLを学習しようと考えている方がいれば、値段は少々張りますが、プログラミングスクールへの入会を検討してみてください。独学の難易度と時間コストを踏まえれば、トータルコストはプログラミングスクールの方が安いです。

SQLでできることまとめ

  • SQLでできることはデータベースの操作や管理
  • 大規模Webサイトにはデータベースの構築が必須
  • プログラミングスクールであれば確実にSQLを学習可能

SQLでできることは、データベースの操作や管理です。データベースは大規模Webサイトを運営する際は必須であるので、SQLの需要はとても高いです。

開発規模が大きいこともあってSQLは何から学習するべきかわからず、独学では案件獲得に必要なスキルが身につきません。メンターの元で学習することで、効率的にSQLを学習することが可能です。

この記事でSQLのできることが理解できたら、『SQLを学習するにおすすめのプログラミングスクール』や『SQL以外の言語で開発できること』にも目を通してみてくださいね。

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