WordPressでサイトを始める時、必ず必要なのがレンタルサーバーです。
しかしレンタルサーバーの選び方がよくわからず、価格の高いハイスペックな有料のレンタルサーバーを選ぼうとしていませんか?
実はレンタルサーバーの中には、無料で使える物もいくつかあります。
WordPressではじめてブログを始める時や、WordPressの操作性を試したい時などに役に立つのが、この無料レンタルサーバーです。
また商用利用可能な無料レンタルサーバーも多く、情報の更新をあまり行わないショップサイトなどにも利用ができます。
今回は、数ある無料レンタルサーバーの中でもおすすめできるサーバーをピックアップしてご紹介します。
ぜひ、無料レンタルサーバー選びの参考にしてください。

無料で使えるレンタルサーバー一覧と比較
今回比較調査を行った、無料で使えるレンタルサーバーはこちらの7つです。
- XFREE
- スターサーバーフリー
- XREA
- 未来サーバー
- SiteMix
- 忍者ホームページ
- WordPress.com
こちらの無料レンタルサーバーの詳しい内容は、以下の比較表をご覧ください。
サーバー名 | 商用利用 | 容量 | 費用 |
---|---|---|---|
XFREE | 可能 | 2GB | 無料 |
スターサーバーフリー | 可能 | 2GB | 無料 |
XREA | 可能 | 1GB | 無料 |
忍者ホームページ | 可能 | 500MB | 無料 |
WordPress.com | 可能 | 3GB | 無料 |
未来サーバー | サービス終了 | ||
SiteMix | サービス終了の可能性あり 申込ページへのアクセス不可 |
表の内容に関して、いくつか補足をします。
まず、未来サーバー・SiteMixは2020年7月現在、新規申込ができない状態です。
別のサイトなどで、無料で使えるレンタルサーバーとしておすすめされている事がありますが、申し込みはできませんので注意しましょう。
また、無料レンタルサーバーを利用する時、特に注意しなくてはならないのは使用可能な『容量』です。
容量はWordPressサイトを作る際に、レンタルサーバー選びでは非常に重要となる項目の一つです。
多くの場合、一つのサイトに対してそれほどたくさんの容量は必要ありません。
目安としては画像を多く使用する200記事ほどを有するサイトであっても、1GBがあれば十分でしょう。
しかし、複数サイトを運営する場合は注意が必要です。
サイト数×1GBが基準となりますので、容量の少ないレンタルサーバーでは対応できません。
無料レンタルサーバーを利用して作成できるサイト数は、通常のブログタイプのサイトであれば1サイトか2サイトが限界となります。
容量が足りなくなってしまうと、それ以上サイトが更新できなくなってしまったり、容量の追加で別途費用が必要になることがあります。
有料・無料に限らずWordPressの為にレンタルサーバーを利用する際は、必ず自分の作るサイトのボリュームをよく考慮して選ぶようにしましょう。
WordPressが使える無料レンタルサーバー
2020年7月現在、WordPressが利用できる無料レンタルサーバーはこちらの4つです。
- XFREE
- スターサーバーフリー(PHP+MySQLプラン)
- XREA
- WordPress.com
いくつか補足をします。
まずスターサーバーフリーには、無料プランが3種類あります。
- フリー
- フリー 容量増加
- フリー PHP+MySQLプラン
この3つのプラン中、WordPressが利用できるのは、フリー PHP+MySQLプランだけとなりますので注意しましょう。
またWordPress.comは正確には、アメブロやlivedoorブログのようなサーバー付きブログサービスです。
有料プランでは可能ですが、無料プランではアフィリエイトは行う事ができません。
独自ドメインも、無料プランでは使用する事ができない為、こちらにも注意が必要です。
広告無しで使える無料レンタルサーバー
現在、完全広告なしでWordPressに使用できる無料レンタルサーバーはありません。
条件付きで広告が表示されないWordPressに使える無料レンタルサーバーはこちらです。
- XFREE
- スターサーバーフリー
こちらの二つの無料レンタルサーバーでは、PC表示であれば広告が表示されません。
しかし、スマホ表示・タブレット表示では広告が自動的に表示されますので注意しましょう。
※こちらで自動表示される広告は、レンタルサーバー会社に帰属する広告です。クリックされてもサイト運営者の収益とはなりません。
無料レンタルサーバーのおすすめ3選
WordPress利用可のプランがあるスターサーバーフリー
プラン名 | フリー | フリー 容量増加 |
おすすめ! フリー PHP+MySQLプラン |
---|---|---|---|
WordPress | × | × | ◎ |
月額 | 無料 | 無料 | 無料 |
容量 | 2GB | 4GB | 2GB |
マルチドメイン使用数 | 1個 | 1個 | 1個 |
独自ドメイン | 可能 | 可能 | 可能 |
広告表示 | なし | PC表示ではなし | PC表示ではなし |
スターサーバーフリーは3つのプランが選べる、無料レンタルサーバーです。
しかしWordPressに対応しているのは、前述通りPHP+MySQLプランのみとなりますので注意が必要です。
マルチドメインの利用可能数が1つであり、1アカウントでの複数サイトの運営はできません。
ですが、容量は2GB提供されており1サイトの運営であれば必要十分です。
しかし、高速化対応もしておらずスマホ表示ではレンタルサーバー社提供の広告表示が行われます。
そのため、アフィリエイトサイトの運営には向きませんので注意しましょう。
WordPress、独自ドメインも対応のXREA
プラン名 | おすすめ! XREA Free |
XREA Plus |
---|---|---|
WordPress | ◎ | ◎ |
月額 | 無料 | 381円 |
容量 | 1GB | 100GB |
マルチドメイン使用数 | 10個 | 64個 |
独自ドメイン | 可能 | 可能 |
広告表示 | あり | なし |
XREAはGMOより提供されているレンタルサーバーです。
無料と有料のプランがあり、有料プランでは広告表示がされません。
独自ドメインの使用が可能でありマルチドメインの使用は複数可能ですが、無料プランではWordPressに必要なデータベースは一個しか提供されません。
そのため無料プランでは、1アカウントでの複数サイトの作成はできませんので注意しましょう。
また有料プランでは広告表示されないなどのメリットはあります。
しかし、やはりこちらも大量のアクセスを必要とするアフィリエイトサイトの運営には向きませんので注意が必要です。
広告無しで利用できるXFREE
プラン名 | HTMLサーバー機能 | PHP・MySQLサーバー機能 | おすすめ! WordPress機能 |
---|---|---|---|
WordPress | × | ◎ | ◎ |
月額 | 無料 | 無料 | 無料 |
容量 | 1GB | 1GB | 2GB |
マルチドメイン使用数 | 10個 | 10個 | 5個 |
独自ドメイン | 可能 | 可能 | 可能 |
広告表示 | なし | PCではなし | PCではなし |
XFREEは人気有料レンタルサーバー『エックスサーバー』によって提供される無料レンタルサーバーサービスです。
WordPress機能プランでは、無料でありながら高速動作対応に最適化されており、他の無料レンタルサーバーに比べても快適に使用することができます。
セキュリティ機能にもエックスサーバーの一部の機能が採用されており、安心して利用が可能です。
また、広告表示もPCでの表示では表示がされません。
その他の無料レンタルサーバー
次にその他のレンタルサーバーについて解説します。
こちらで紹介するレンタルサーバーの中には、WordPressに対応していない無料レンタルサーバーも含まれます。
忍者ホームページ
プラン名 | 無料プラン | 有料プラン |
---|---|---|
WordPress | × | × |
月額 | 無料 | 120円 |
容量 | 500MB | 5GB |
マルチドメイン使用数 | 340個 | 340個 |
独自ドメイン | 可能 | 可能 |
広告表示 | あり | なし |
忍者ホームページは、無料・有料のレンタルサーバーを提供しています。
しかし、WordPressでの利用はできません。
WordPress.com
プラン名 | おすすめ! 無料 |
パーソナル | プレミアム |
---|---|---|---|
WordPress | ◎ | ◎ | ◎ |
月額(年契約が必要) | 無料 | €4 | €8 |
容量 | 3GB | 6GB | 13GB |
マルチドメイン使用数 | 1個 | 1個 | 1個 |
独自ドメイン | 不可 | 可能 | 可能 |
広告表示 | あり | なし | なし |
ここで注意するべき事ですが、「WordPress.com」と「WordPress.org」は全く別のサービスです。
まず「Wordpress.com」は、いわゆるサーバー付きブログサービスです。
前述した通り、他の無料・有料ブログサービスと同じ形態となります。
一方で「Wordpress.org」は、ブログソフトウェアを無料提供するサービスです。
自分でソフトをインストールをし、サーバーとドメインを別でレンタルして運用する必要があります。
WordPress.comは手軽に始められるというメリットがありますが、その一方で制約も多いサービスです。
WordPressの入門としてや、使い方を学ぶ為のサービスの利用には適していますが、本格的なWEBサイト運営には向きませんので注意しましょう。
未来サーバー
未来サーバーは2020年7月現在、完全にサービスの提供を中止しています。
公式サイトにアクセスすることもできませんので、注意をしてください。
SiteMix
SiteMixは、公式ページへのアクセスは可能です。
しかし申込ページへのアクセスがリンク切れしており、実質申し込みが不可能となっています。
2016年より、更新が止まっているとの情報もありますので注意しましょう。
無料レンタルサーバーのメリット・デメリット
WordPressでサイトを運営したい時、無料レンタルサーバーの選択には初期費用0で始められるというメリットがあります。
しかし、その一方でもちろん無料レンタルサーバーならではのデメリットも存在します。
こちらでは、無料レンタルサーバーのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
無料レンタルサーバーのメリット
無料レンタルサーバーを使うメリットは、まず初期費用を安く抑えられる事です。
ほとんどの場合、有料レンタルサーバーは1年以上の契約が必要であり、初期費用は数万円かかることもめずらしくありません。
また、多くの無料レンタルサーバーは有料レンタルサーバーを運営する会社によって提供されています。
そのため、有料レンタルサーバーの契約を考えている時に、最初のテストサーバーとして利用できるというメリットがあります。
無料レンタルサーバーのデメリット
無料レンタルサーバーには、有料レンタルサーバーに比べ非常に多くのデメリットが存在します。
まず利用に制限が多く、アフィリエイトサイトの運営には向いていません。
無料レンタルサーバーのデメリットはこちらの3つです。
- サーバーが不安定
- 広告が表示される
- 商用利用ができない可能性
サーバーが不安定
まず無料レンタルサーバーは、有料レンタルサーバーに比べて非常にサーバーが不安定です。
ほとんどの無料レンタルサーバーは高速表示に対応しておらず、検索の上位に表示されるのはほぼ不可能と言って良いでしょう。
またアクセス制限にも非常に厳しい基準があり、一部の無料レンタルサーバーでは1日に150PV程度でも制限がかけられたという情報もあります。
このように、無料レンタルサーバーを利用してのサイト集客は行う事ができません。
広告が表示される
PCでの広告表示がされない、XFREEやスターサーバーフリーなどの無料レンタルサーバーもあります。
しかし、現在において全体の70%のサイト閲覧はスマホやタブレットなどのモバイル表示で行われます。
そのため一見、PCでの広告フリーは価値があるように思えますが、そこまで優れたメリットとは言えません。
自分で広告を貼りアフィリエイトを行いたい場合は、無料レンタルサーバーの使用は避けた方が良いでしょう。
商用利用ができない可能性
今回、こちらで紹介したWordPressに対応した無料レンタルサーバーは商用利用が可能です。
しかし、そもそも商用利用が不可の無料レンタルサーバーも存在し、現在商用利用可能であっても今後の規約変更で不可になる可能性も0ではありません。
また無料レンタルサーバーは、突然サービス停止されることが多いのが特徴です。
そのような場合、せっかくサイトを順調に運営していても、面倒なサイト引越しの手続きを行わなければならない事態が発生します。
まとめ
今回はWordPressで無料で利用できるレンタルサーバーの比較調査を行いました。
無料レンタルサーバーには、初期費用0で気軽に始められるというメリットがあります。
しかし広告が勝手に表示されるなどの独特の制限も多く、本格的なサイト運営にはおすすめできません。
特にアフィリエイトサイトを運営したい際には、無料レンタルサーバーでは不可能であると言っても良いでしょう。
そのため、WordPressでサイト運営を行う際には、しっかりと安定した有料サーバーを選択するようにしましょう。