Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、キーワードの検索ボリュームやサジェストキーワード、SEO難易度を簡単に調べられる最強のキーワードツールです。
キーワードの選定はSEOにおいてとても重要ですが、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)があれば簡単にできます。
さらにドメインの分析やライバルチェックまでできるのです。
アップグレードで一部有料化されましたが、無料でも充分な機能を持っています。
キーワードプランナーとの違いやUbersuggest(ウーバーサジェスト)の見方・使い方などをご紹介します。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)とは
ウーバーサジェストは、アメリカのWEBマーケッター、ニール・パテル氏が開発・運営しているキーワードツール、サジェストツールです。
以下のような特徴があります。
- キーワードツール、サジェストツール
- Googleのキーワードプランナーと類似
- インストール不要、オンラインで使用可能
- Googleアカウントでログイン
- ほとんど無料で使用可能。ただし、一部アップグレードで有料
- 検索ボリューム、SEO難易度、キーワード候補、検索結果(SERP)分析まで1画面で表示
- グラフ表示でわかりやすい
- 直感的、簡単な操作で使用可能
- クリック単価(CPC)も表示
- Googleのキーワードプランナーとほぼ同じ精度の高い統計
- 統計結果をcvs形式でエクスポートできる機能
ただし、欠点が一つだけ、「重い」ことがたまにあります。
最近有料化したことと関係しているのか、連続使用していると結果が全く表示されなくなる時があります。
ウーバーサジェストは、Googleのアカウントでログインしなくても使用できますが、その場合さらに表示が遅くなります。
とは言え、キーワードの分析でここまで無料で使えるツールは他にはないと言い切ってしまっても良いくらい、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は素晴らしいツールです。
キーワードプランナーとの違い
キーワード分析ツールといえば、これまでGoogleのキーワードプランナーが主流のサービスでした。
ただこれが非常に使いにくい!
- 有料でないと検索結果がざっくりし過ぎている
- 仕様が頻繁に変わる
キーワードプランナーのあまりの使いにくさに、使うことを諦めた方も多いのではないでしょうか。
ウーバーサジェストとキーワードプランナーの違いは以下になります。
Ubersuggest | キーワードプランナー (無料) | キーワードプランナー(有料) | |
---|---|---|---|
検索ボリューム精度 | 10の位まで | 1万~10万など | 100の位まで |
キーワード候補 | 検索キーワードを含むサジェストのみ | 検索キーワードを含むサジェスト、および検索キーワードを含まない関連語まで表示 | 検索キーワードを含むサジェスト、および検索キーワードを含まない関連語まで表示 |
ログイン | Googleアカウント | Googleアカウント | Googleアカウント |
キーワードプランナーは、基本的にGoogle広告(アドワーズ)に出稿する方のためのツールです。
なので広告料を払っていないユーザーには優しくない仕様になっています。
多くのブログ実践者が一度は使うであろうキーワードプランナーですが、 「Googleキーワードプランナーってどんなツールなの?」 「Googleキーワードプランナーってどうやって使うの?」 「Googleキーワードプランナーは初心者[…]
アップグレードによる一部有料化
ウーバーサジェストは、以前はすべて無料で使えましたが、今は一部有料になりました。
無料版との大きな違いとしては検索できる範囲が絞られてしまっているという点です。
サジェストの検索ボリュームなど
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)では
- サジェストの検索ボリューム
- クリック単価(CPC)
- 有料難易度(PD)
- SEO難易度(SD)
については、上位100位までしか表示されなくなりました。
ただし、サジェストキーワード自体については、全て表示されます。
関連キーワードの検索ボリュームなど
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)では
- 関連キーワードの検索ボリューム
- クリック単価(CPC)
- 有料難易度(PD)
- SEO難易度(SD)
についても上位100程度しか表示されなくなりました。
上位表示サイトのURL
ウーバーサジェストの特徴でもある、上位表示されているサイトのURL(SERP分析)は、上位10サイトまでしか見れなくなりました。
SERP分析とは、ライバルチェックに必要な指標のことです。
一部有料化での変更点はざっとこんなところです。
ただし調べたいキーワードそのものについては、検索ボリュームは過去1年間にわたりグラフ表示されているし、10の位までわかります。
細かい分析にはお金払ってねということです。
アップグレードで一部有料化されたとは言え、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は無料キーワードツールとしては今のところ最強です。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の見方
ウーバーサジェストを使う前に、まずは見方をご説明します。
ウーバーサジェストの公式サイトを訪問すると、トップはこんな感じです。
英語表示になっている場合は日本語に変更してください。
調べたいキーワードを入力してSEARCHをクリックするだけで検索結果が表示されます。
試しに『ブログ』と入力してみると、以下のような結果が表示されました。
キーワード概要の画面だけでも、一目でキーワードの概要が分かりますね。
検索ボリューム
1ヶ月間の該当キーワードの検索ボリューム
SEO難易度
オーガニック検索の競合分析結果。数字が高いほど競争が激しい
有料難易度
有料検索の競合分析結果。数値が高いほど競争が激しい
クリック単価
Google広告のクリック単価。一般的に、クリック単価が高いほど価値のあるキーワード
検索ボリュームについて、過去1年間がグラフで表示されています。
キーワード候補は、上位7つのサジェストまで表示されています。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)無料プランの場合、トレンド結果は表示されません。
関連・疑問・関係・比較それぞれをクリックするとさらにキーワードの絞り込みができます。
もっと詳しくキーワード候補を見たいときは、「キーワード候補をすべて見る」をクリック。
すべてのサジェストキーワードが表示されます。ここでCSV出力や、クリップボードにコピーもできます。
右側には、該当キーワードのGoogle検索でトップ100に入るURLが表示されています。
流入見込
月間オーガニックトラフィック。このWebページが特定の期間でGoogle検索から見込める推定月間トラフィック
リンク
外部サイトから該当ドメインへ設置されたリンク数
DS
サイトの強みを様々な要因から分析した結果。数値が高いほどGoogleの信頼性が高く、より上位に表示される
SNSシェア
当該URLがFacebookなどのソーシャルネットワークでシェアされている数
コンテンツ候補について見てみましょう。
該当キーワードの検索上位7位まで表示されます。
ページタイトル:Googleの検索結果に表示されるタイトルとURL
他に流入見込みや被リンク、Facebook、ピンタレストでのシェアも表示されます。
もっと詳しく知りたい場合は、すべてのコンテンツ提案を見るをクリック。
該当キーワードのトップ20が表示されます。
ウーバーサジェストでは、語句の意味がわからなくても、『?』マークにカーソルをおくと説明文が表示されるので、とてもわかりやすいです。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の使い方
次に、ウーバーサジェストの具体的な使い方をご紹介します。
ウーバーサジェストでは、以下の指標について調べることができます。
- キーワード概要
- キーワード候補
- コンテンツ候補
- トラフィックアナライザー概要
- SEOアナライザー
ここでは特に使うことが多い、キーワード選定やドメイン分析、ライバルチェックの方法についてご紹介します。
ウーバーサジェストでキーワード選定
記事を書くときに欠かせないのがキーワードの選定です。
ウーバーサジェストを使った、効果的なキーワード選定についてご紹介します。
調査したいキーワードのサジェストを参照することで、自分では見つけられないキーワードが見つかる可能性があります。
確かに、サジェストだけなら、他のキーワードツールでも調査できます。
でも、ウーバーサジェストでは、選ぶ価値があるキーワードかどうかを判断する指標がたくさん用意されています。
なので、より戦略的・具体的なキーワード選定ができます。
ウーバーサジェストのキーワード候補の使い方
キーワード選定で使う項目は、キーワード候補です。
全てのサジェスト、検索ボリュームやクリック単価、有料難易度を見て気になるキーワードをクリック。
すると右側にそのキーワードでの検索結果99位までのURLが表示されます。
試しに『ブログで稼ぐ』をクリックしてみましょう。
まず『ブログで稼ぐ』キーワードの概要をチェックします。
検索ボリュームは5400、クリック単価は101.85円、有料難易度は55、SEO難易度は49です。
価値のあるキーワードだけに、難易度も高めと言えます。
このように、ウーバーサジェストを使うと、気になるキーワードを入力するだけで該当キーワードのサジェストがわかるだけでなく、検索ボリュームやキーワードの価値、難易度まで分かります。
そのキーワードで記事を書くかどうかの判断が簡単にできます。
ウーバーサジェストキーワードのフィルタリング機能
キーワードが膨大に出てきた時は、フィルター機能をONにして絞り込みもできます。
- 検索ボリューム
- 有料難易度
- クリック単価(CPC)
- SEO難易度
- 含めるキーワード
- 除外するキーワード
ただし、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)無料版では100位までしかフィルタはかけられません。
ウーバーサジェストでドメイン分析
ウーバーサジェストでは、自分のメディアやライバルのメディアのドメイン分析まで出来ます。
自分のメディアを分析することで、今どんなキーワードでアクセスを集めているのか、今後もっと強化したいキーワードは何か、等がわかります。
定期的にチェックすることで、自サイトのドメインの成長具合もチェックできます。
また、ライバルメディアのドメインを分析することで、自分がまだ狙っていない新たなキーワードが見つかる可能性もあります。
ウーバーサジェストのドメイン概要の使い方
ドメインの分析も、キーワードの分析と全く同じダッシュボードからスタートします。
先ほどキーワードを入力したところに、ドメインを入力、SEARCHをクリックします。
または、キーワード調査結果で左側に表示されるURLをクリックすることでも表示できます。
試しに『ブログ おすすめ』で1位のサイトのドメイン『ferret-plus.com』をクリックしてみましょう。
ドメイン概要が表示されました。
オーガニックキーワード
当該ドメインのランクに影響しているオーガニック検索キーワード数
月間オーガニックトラフィック
このドメインがオーガニックキーワード検索で見込める推定月間トラフィック
ドメインスコア
サイトの強みを様々な要素から分析した結果。1から100で評価。点数が高いほど、Googleの信頼性が高く、より上位に表示される
被リンク
外部サイトから当該ドメインへ設置されたリンク数
過去1年間の月間オーガニックトラフィックが、グラフで表示されています。
次にSEOキーワードランキングを見てみましょう。
該当ドメインの過去1年間のSEOキーワードランキングが表示されています。
ライバルサイトの価値の、上昇・下降が一目でわかります。
次にトップSEOページをチェックします。
該当ドメインで評価されている記事はどれなのかがわかります。
更に詳しく知りたい場合は、『このドメインにトラフィックを誘導しているページをすべて見る』をクリック。
上位20位までの、流入見込みページをチェックできます。
ウーバーサジェストでライバルチェック
『ブログで稼ぐ』の検索結果4位のURL『tabinvest.net』をクリックしてみましょう。
4位のドメインがアクセスを集めているオーガニックキーワードを見られます。
SEOキーワードをご覧ください。
『ブログで稼ぐ』3位のドメインが、どんなキーワードでどれだけの検索ボリュームを得ているのかが見られます。
こちらの画面では上位9個しか表示されていません。
『このドメインのランクに関連している全てのSEOキーワードを見る』をクリックすると、このサイトがどんなキーワードでどれだけのアクセスを集めているのかを、より詳しく見ることができます。
自分では思いつかないようなキーワードを見つけられるかもしれません。
まとめ
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の正しい使い方をまとめました。
アップグレードで一部有料でしか使えない機能があるものの、現段階では簡単に多くの情報が取得でき、無料キーワードツールとして最強と言えます。
ウーバーサジェストを使いこなすと、キーワード選定やライバルチェックがより簡単にでき、サイト作成に弾みがつきます。
ぜひ有効活用してみてください。